「何だよ、アイツ知り合い?」

訝しげに聞いてくる晃。
知り合いっていうか...簡潔に言うと

「幼馴染み?」

「何で疑問形だよ」

「いやだってさ...」

あたしが次の言葉を発する前に、転入生...ハルがこっちに歩いてきた。
怖い怖い怖い。何が怖いって晃の顔が怖い。
キモイキモイキモイ。何がキモイって小山の明らかに苛立ったような顔がキモイ。

「さっさとどけ。教師の指示に従うのは当然のことだろう」

あいかわらず理屈っぽいし。だからあたしはコイツのことが苦手。
物心ついた時から小4までずーっと一緒だったけど、物心ついたときから小4までずーっと苦手だった。
コイツはなぜかやたらとあたしに絡んできたけど。他に友達がいなかったし。