「げっ、お前まだいたのかよ!ついてくんなっつったろ!」

「もぉ~、照れてるのぉ?あ、もしかしてぇ。那智を抱きしめてるの、あたしを妬かせるためだったりぃ?かーわいーぃ」

小文字乱用やめ。
ていうかもしかして、音羽君の言ってたおもしろいことってこれ?
...だったら。

「あの、お客様?結局どちらが...」

「両方、あたしの彼氏です」

そう言いながら既にあたし達を待っていたハートのゴンドラに二人を押し込んであたしも乗る。
小山は焦ってるけど、知るか。

「出してください。早くっ」

「は、はいっ」

係員は急いで扉を閉めた。
バッチリすぎて嬉しい。これが一番おもしろくなる方法だと思う。