あいつが邪魔しなければ、ここに私は存在していなかった。 今の麻莉那との幸せの時間が無かったかもしれない。 その辺は感謝している。 だけど… やっぱり人の勇気を邪魔されたのはむかつく! なんなのあいつ!! 「香琉どうしたの?険しい顔して」 「え?あ、ううん。何でもないよっ」 「そう?ならいいんだけど」 危ない麻莉那に心配かけさせる所だった。 私は慌てて話題を切り替えた。