If I think ~告白~



そして、私の主人が

兄の死後、突然、こう言った。


私と結婚する時に、当時、父親がわりだった兄に挨拶をしに行ったことがあった。

その時、兄の車に無理矢理乗らされて、兄は暴走運転をして、
オレはあん時、マジに殺されると思った。

すると、兄は、突然、
泣き出し、こう言った。


妹は凄く気が強いけど、
実はああ見えても、
凄く弱いんだ。

だから、守ってやってくれ。


私の主人は、兄の葬儀で、
ずっと泣いていた。


ずっと葬儀の時に、
この時の兄を思い出していたのだという。




どこまで心配症なのよ…


私はもう、いい年したおばさんになってるんだよ?


子供だって大きいんだから…


今は、強くなったんだよ?




私は、いつまで経っても

兄の妹。


出来の悪い妹なんだ。



兄と最期の電話をしたのは
12月の始めだった。


開口一番、旦那と上手くやってるか?

と兄は、いたずらっぽく言っていた。

いつも、早く別れろと言っていた兄が、突然こんなことを言った。

私は、なんとか大丈夫だよー
と軽く言うと兄は、言った。

旦那を大事にしろよー。


離婚してしまったからだろうか、兄はしみじみと語っていた。



兄の夢は、平凡でいいから、
幸せな家庭を築くことだった。


奥さんがいて、子供は3人欲しいと言っていた。


でも、子供が出来ず、
私の子供を見る度に、オレだったら、こう教育するわ、
おまえ、どういう教育してんだよ?
と、兄はよく怒っていた。