私たちはのんびりと園内を散歩しながら、好き勝手に写真を撮っていった。
気が付くとすっかり影が落ちていて、公園から少し歩いたところにあるカフェで休憩を取ることにした。
温かな紅茶のカップを口元へ運びながら、私は呟く。
「HARUは、休みの日はこうして過ごしてるんだ」
HARUは頷きながら、コーヒーを一口含んだ。
「たまにだけどな。良い写真が撮れそうな場所を探して遠出してみたりとか」
「HARUのアルバムにいろんな場所の写真があったもんね」
「昔は旅行も好きだったからな。最近は忙しくてなかなかいけないけど」
「そっかー」
私は頬杖をついて、ため息を漏らした。
仕事の休みが不規則でまとまった連休も取れず、ここ数年旅行に行けていない。
「いいなー、旅行」
私がぽつりと呟くと、HARUは「じゃあ、」と言って、唇の端をニッと上げた。
「今度は一緒に旅行へ行く?」
「えっ?」
彼の言葉に思わず固まってしまった。
旅行?
HARUと?
本当に?
……それって――
戸惑う私を見て、HARUは少し寂しそうに苦笑する。
「なんだよ、俺と旅行はやだって?」
「そ、そんなんじゃないよ」私は慌てて首を大きく横に振った。
「行きたい! HARUと旅行!」
一緒に旅行だなんて。
まるで、付き合っているみたいじゃないか。
嬉しい。もっとずっと一緒にいたい。
HARUはとっても優しくて、私の喜ぶことをたくさんしてくれて
なんだか私は夢を見ているようだった。



