2・5次元の彼女

翌日。
23時に差しかかるころ、ユウがゲームの世界へやってきた。

『今日は仕事が忙し過ぎて疲れた』

そう言いながらもログインしているあたり、このゲームへの愛を感じる。
いつもの4人で編成を組んで狩りをしている途中、ユウがこっそりと個人チャットを送ってきた。


『HARUとデートすることになったんだ』


メッセージを受け取った景斗は目を疑う。

おおおっっと!?

確かに、ふたりの進展を願ってはいたのだが。

ちょと待て! 展開が早すぎる!

予想もしていなかった一言に、景斗はパソコンの前に突っ伏した。


デートってことは
まさか
ふたりであんなことやこんなことやそんなことまで……?

わーーーっっっっっ!!


気が付くとキーボードのF4キーを連打していた。
あらかじめF4キーに登録していた必殺魔法が、ゲーム画面上に止め処なく繰り出される。


『おおー今日は弾けてるね、景斗!』
『MPもったいないぞー』
景斗とユウの秘密の会話を知らないイリーナとHARUが、楽しそうに突っ込みを入れた。