2・5次元の彼女

ほ、ほんと!?

私は思わず抱えていたバッグをぎゅうっと握り閉めた。

それって、それって、
デートってことだよね!?

「……いいよ」
私は綻ぶ口元を隠してうつむきながら、必死で平静を装って答えた。

HARUが見透かしたような顔で私を覗き込む。
私は視線から逃げるようにそっぽを向く。
HARUの視線が追いかけてきた。
私の正面に回りこんで、私の顔をなんとか見ようとする。

「な、何!?」
恥ずかしくなった私は手をパタパタ振ってHARUを追い払った。

やだっ! もう見ないで!
こんな浮かれた顔、見せられない。
HARUの意地悪!

諦めたHARUは、笑顔でため息をついたかと思うと、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。

な、なんだよもう!
言いたいことがあるなら、はっきり言えばいいじゃん!


私が抱いているHARUへの感情を、気づかれてしまっただろうか。
恥ずかしい。
でも、同じくらい、彼と一緒にいられる時間が嬉しい。


私は彼と別れたあとも、この高鳴る鼓動を止めることができなかった。
たぶん、今夜は眠れない。