初めての、ふたりっきりだ……
駅まで10分程度の距離。
私は騒ぎ出す鼓動を抑えながら、一歩一歩をかみしめて歩いた。
横で歩く背の高い彼。横顔は凛としていて格好良い。
私の視線に気づいた彼が、「ん?」と優しく微笑んだ。
しまった、見つめすぎた。
私は不信に思われないよう、とっさに話題を作って切り出した。
「写真、すごく上手だったけど、何か勉強してたの?」
「いや、独学。あれくらいなら、少し勉強すれば誰でも撮れるよ」
「ううん。私には絶対無理だな、ほんっと下手だもん」
写真の下手さには自信があった。
いつも取りたい対象物が端っこにいってしまったり、枠から見切れたりする。
「コツさえ掴めば簡単だよ」
そう言ってHARUは背中を屈めて、私と同じ高さに目線を合わせた。
彼の顔が近くなり、どきりと鼓動が鳴る。
「今度、上手な写真の撮り方、教えてやるよ」
「本当?」
私の言葉にHARUが大きく頷いた。
「じゃあ、今度一緒に写真撮りに行くか」
私は嬉しさで飛び上がりそうになる。
次の口実ができた。またHARUに会うことができる。
「約束だよ?」
「了解」
「忘れないでね?」
しつこく念を押す私に、HARUはプッと吹きだした。
「忘れないよ」
駅まで10分程度の距離。
私は騒ぎ出す鼓動を抑えながら、一歩一歩をかみしめて歩いた。
横で歩く背の高い彼。横顔は凛としていて格好良い。
私の視線に気づいた彼が、「ん?」と優しく微笑んだ。
しまった、見つめすぎた。
私は不信に思われないよう、とっさに話題を作って切り出した。
「写真、すごく上手だったけど、何か勉強してたの?」
「いや、独学。あれくらいなら、少し勉強すれば誰でも撮れるよ」
「ううん。私には絶対無理だな、ほんっと下手だもん」
写真の下手さには自信があった。
いつも取りたい対象物が端っこにいってしまったり、枠から見切れたりする。
「コツさえ掴めば簡単だよ」
そう言ってHARUは背中を屈めて、私と同じ高さに目線を合わせた。
彼の顔が近くなり、どきりと鼓動が鳴る。
「今度、上手な写真の撮り方、教えてやるよ」
「本当?」
私の言葉にHARUが大きく頷いた。
「じゃあ、今度一緒に写真撮りに行くか」
私は嬉しさで飛び上がりそうになる。
次の口実ができた。またHARUに会うことができる。
「約束だよ?」
「了解」
「忘れないでね?」
しつこく念を押す私に、HARUはプッと吹きだした。
「忘れないよ」



