夜も更けるころ。
「HARUさん、気持ち悪い。吐きそう」
イリーナがHARUの膝の上にぐったりと倒れこんだ。
テーブルの上には空になったチューハイの缶がいくつも転がっている。
「どうして必ず誰かしら酔いつぶれるんだ」
HARUが沈痛な面持ちで呟いた。
イリーナをベッドの上に横たわらせて、ビニール袋を入れたバケツを用意した。
景斗がグラスに水を注いでイリーナに手渡す。
水とビニール袋を両手に抱えて唸り声を上げるイリーナ。
その背中をHARUが優しくさする。
私は腕時計を確認した。そろそろ帰らなければならない時刻だ。
「もう遅いから、私、帰るね」
荷物をまとめ始めた私をHARUが慌てて引き止めた。
「ひとりじゃ危ないだろ。ちょっと待ってろ、送ってくから」
「ううん、だいじょうぶ。イリーナのこと、看ててやって」
私がHARUの申し出を断ると、おもむろに景斗が立ち上がりHARUの元へと向かった。
「僕がイリーナのこと看てるから、HARUさんはユウさんを送ってきてやってよ」
そう言ってHARUの肩をトンと叩く。
もしかして、私とHARU、ふたりきりになるチャンスを作ってくれたのだろうか。
私が景斗に視線を送ると、景斗はにっこりと微笑んで、無言のまま唇を動かし『がんばれ』の形を作る。
景斗、ありがとう。
景斗の言葉に背中を押され、私とHARUは玄関を出た。
「HARUさん、気持ち悪い。吐きそう」
イリーナがHARUの膝の上にぐったりと倒れこんだ。
テーブルの上には空になったチューハイの缶がいくつも転がっている。
「どうして必ず誰かしら酔いつぶれるんだ」
HARUが沈痛な面持ちで呟いた。
イリーナをベッドの上に横たわらせて、ビニール袋を入れたバケツを用意した。
景斗がグラスに水を注いでイリーナに手渡す。
水とビニール袋を両手に抱えて唸り声を上げるイリーナ。
その背中をHARUが優しくさする。
私は腕時計を確認した。そろそろ帰らなければならない時刻だ。
「もう遅いから、私、帰るね」
荷物をまとめ始めた私をHARUが慌てて引き止めた。
「ひとりじゃ危ないだろ。ちょっと待ってろ、送ってくから」
「ううん、だいじょうぶ。イリーナのこと、看ててやって」
私がHARUの申し出を断ると、おもむろに景斗が立ち上がりHARUの元へと向かった。
「僕がイリーナのこと看てるから、HARUさんはユウさんを送ってきてやってよ」
そう言ってHARUの肩をトンと叩く。
もしかして、私とHARU、ふたりきりになるチャンスを作ってくれたのだろうか。
私が景斗に視線を送ると、景斗はにっこりと微笑んで、無言のまま唇を動かし『がんばれ』の形を作る。
景斗、ありがとう。
景斗の言葉に背中を押され、私とHARUは玄関を出た。



