結局、彼女と会うことはできなかった。
どうしようもない気持ちを抱えたまま、月曜から木曜が過ぎ、金曜が今終わろうとしている。
その間、ユウとの関係が改善することはなかった。
景斗はゲームの合間をぬって再び携帯電話を手に取った。
今、モニター上で共にゲームをしているHARUに、改めて電話をかける。
肩に携帯電話を挟みながら、マウスでキャラクターを操作する。
長いことオンラインゲームをしていると身につく器用な芸当だ。
長めの呼び出し音のあとに『おう、どうした?』とHARUの低い声が聞こえた。
ゲーム内のHARUがイリーナと会話をしているところから、HARUも同じような体勢で電話を受けているのだろう。
「HARUさん?
ユウさんに会ったんだ」
景斗の言葉に通話口のHARUは驚きの声を上げる。
「いや、正しくは、会いそうになって、逃げてきた」
景斗が経緯を説明すると、HARUは嘆息した。
『いや、むしろそれでよかったと思うぞ。
突然仕事場に押しかけられたら、彼女は混乱するだろう。
下手したら、ストーカー扱いされるんじゃないか?』
HARUの言う通りだ。考えが疎かだったかもしれない。
「やっぱり、このまま時間が流れるのを待つしかないんですかね……」
すっかり気落ちした景斗に、HARUは大きなため息をついた。
『仕方ない。一肌脱いでやるとするか』
え? っと景斗が首をかしげる。
HARUがよし! と何かを決めたように呟いた。
『明日15時に集合な』
「HARUさん?」
『一緒に謝りに行ってやるよ。
2人で行けば、少なくともストーカーには間違えられないだろ』
その言葉に景斗は瞳を輝かせた。
やっぱりHARUは頼もしい。
「ありがとう、HARUさん!」
どうしようもない気持ちを抱えたまま、月曜から木曜が過ぎ、金曜が今終わろうとしている。
その間、ユウとの関係が改善することはなかった。
景斗はゲームの合間をぬって再び携帯電話を手に取った。
今、モニター上で共にゲームをしているHARUに、改めて電話をかける。
肩に携帯電話を挟みながら、マウスでキャラクターを操作する。
長いことオンラインゲームをしていると身につく器用な芸当だ。
長めの呼び出し音のあとに『おう、どうした?』とHARUの低い声が聞こえた。
ゲーム内のHARUがイリーナと会話をしているところから、HARUも同じような体勢で電話を受けているのだろう。
「HARUさん?
ユウさんに会ったんだ」
景斗の言葉に通話口のHARUは驚きの声を上げる。
「いや、正しくは、会いそうになって、逃げてきた」
景斗が経緯を説明すると、HARUは嘆息した。
『いや、むしろそれでよかったと思うぞ。
突然仕事場に押しかけられたら、彼女は混乱するだろう。
下手したら、ストーカー扱いされるんじゃないか?』
HARUの言う通りだ。考えが疎かだったかもしれない。
「やっぱり、このまま時間が流れるのを待つしかないんですかね……」
すっかり気落ちした景斗に、HARUは大きなため息をついた。
『仕方ない。一肌脱いでやるとするか』
え? っと景斗が首をかしげる。
HARUがよし! と何かを決めたように呟いた。
『明日15時に集合な』
「HARUさん?」
『一緒に謝りに行ってやるよ。
2人で行けば、少なくともストーカーには間違えられないだろ』
その言葉に景斗は瞳を輝かせた。
やっぱりHARUは頼もしい。
「ありがとう、HARUさん!」



