翌日の夕方、景斗は仕事を早めに切り上げて、とある百貨店へ向かった。
入り口の案内版で、メンズの売り場を確認する。
ごくりと喉を鳴らして、景斗は顔を上げた。
おそらく、ユウはここにいる。
以前、ゲーム内で世間話をしているときに、ユウは『帝急百貨店で働いている』と言っていた。
ネット上で勤務先を明かすのは少し無用心ではあるが、性別を偽っていた彼女は、その程度の情報で個人を特定することはできないと考えたのだろう。
オフ会の場所が決まったときに『職場の近くだ』と漏らしていたことから、この店舗だと察しがつく。
仕事の話の中で、メンズのスーツの仕立てがどうのと話していたので、担当はおそらくメンズのフロアだろう。
どのショップにいるかまでは分からないが、メンズで働く女性というのも少ないだろうから、少し頑張れば見つかるかもしれない。
エスカレータを使ってメンズフロアへ辿り着いた景斗は、辺りを見回しながらゆっくりと歩いた。
想像していたよりメンズで働く女性は意外と多いもので、男女の比率は大して変わらないようだ。
広々としたフロア。ひょっとしたら見つからないかもしれない。
諦め半分で3件目のテナントを回ったとき
あれかな? という後ろ姿を見つけた。
その女性がこちらに身体を向ける。
遠いから少しぼんやりとしているが
ああ、間違いない。
やっぱりユウさんだ。
恐る恐る彼女の元へ近づく。
ぼんやりとした輪郭が、徐々にはっきりと線を濃くする。
ピシっとした黒いジャケットを身に纏う彼女。
印象は少し違うが、あの姿は間違いなく……
ユウさん……
入り口の案内版で、メンズの売り場を確認する。
ごくりと喉を鳴らして、景斗は顔を上げた。
おそらく、ユウはここにいる。
以前、ゲーム内で世間話をしているときに、ユウは『帝急百貨店で働いている』と言っていた。
ネット上で勤務先を明かすのは少し無用心ではあるが、性別を偽っていた彼女は、その程度の情報で個人を特定することはできないと考えたのだろう。
オフ会の場所が決まったときに『職場の近くだ』と漏らしていたことから、この店舗だと察しがつく。
仕事の話の中で、メンズのスーツの仕立てがどうのと話していたので、担当はおそらくメンズのフロアだろう。
どのショップにいるかまでは分からないが、メンズで働く女性というのも少ないだろうから、少し頑張れば見つかるかもしれない。
エスカレータを使ってメンズフロアへ辿り着いた景斗は、辺りを見回しながらゆっくりと歩いた。
想像していたよりメンズで働く女性は意外と多いもので、男女の比率は大して変わらないようだ。
広々としたフロア。ひょっとしたら見つからないかもしれない。
諦め半分で3件目のテナントを回ったとき
あれかな? という後ろ姿を見つけた。
その女性がこちらに身体を向ける。
遠いから少しぼんやりとしているが
ああ、間違いない。
やっぱりユウさんだ。
恐る恐る彼女の元へ近づく。
ぼんやりとした輪郭が、徐々にはっきりと線を濃くする。
ピシっとした黒いジャケットを身に纏う彼女。
印象は少し違うが、あの姿は間違いなく……
ユウさん……



