「三浦さん。ひとつ聞いてもいいですか?」
「……はい?」
「一体僕の……その……どこを気に入って、付き合おうって言ってくれたんですか?」
景斗が少し頬を赤らめながら質問すると、彼女はキョトンとした表情をして、やがて同じようにはにかんだ。
「……3年前のプロジェクトを覚えていますか?」
彼女の言葉を契機に手繰り寄せられる記憶。
確か、綾と初めて顔を合わせたのもその仕事だった。
水の入ったグラスを酔い覚ましのつもりで一口含み「覚えています」と答えた。
「あのとき、水原さん、よく課長に怒られてましたよね」
「ぶっ……」
思わず水を吹きそうになって、ぎりぎりのところで堪えた。
まさかそんな出来事をピックアップされるとは。
「お恥ずかしいところをお見せしました」
景斗は濡れた唇を手の甲で拭いながら、恥ずかしさにうつむいた。
怒鳴られ、ペコペコと頭を下げている姿。それはもう醜態でしかない。
情けない。恥ずかしい。できれば皆の記憶から消し去ってしまいたい。
だが、正直あのときは、自分がミスしたと言うよりも――
「あのとき、怒られていたのは、水原さんが悪かった訳ではないですよね」
穏やかな彼女の言葉に、ハッと顔を上げた。
驚きの表情を浮かべる景斗を見て、彼女は小さくふふっと笑う。
「……はい?」
「一体僕の……その……どこを気に入って、付き合おうって言ってくれたんですか?」
景斗が少し頬を赤らめながら質問すると、彼女はキョトンとした表情をして、やがて同じようにはにかんだ。
「……3年前のプロジェクトを覚えていますか?」
彼女の言葉を契機に手繰り寄せられる記憶。
確か、綾と初めて顔を合わせたのもその仕事だった。
水の入ったグラスを酔い覚ましのつもりで一口含み「覚えています」と答えた。
「あのとき、水原さん、よく課長に怒られてましたよね」
「ぶっ……」
思わず水を吹きそうになって、ぎりぎりのところで堪えた。
まさかそんな出来事をピックアップされるとは。
「お恥ずかしいところをお見せしました」
景斗は濡れた唇を手の甲で拭いながら、恥ずかしさにうつむいた。
怒鳴られ、ペコペコと頭を下げている姿。それはもう醜態でしかない。
情けない。恥ずかしい。できれば皆の記憶から消し去ってしまいたい。
だが、正直あのときは、自分がミスしたと言うよりも――
「あのとき、怒られていたのは、水原さんが悪かった訳ではないですよね」
穏やかな彼女の言葉に、ハッと顔を上げた。
驚きの表情を浮かべる景斗を見て、彼女は小さくふふっと笑う。



