「メール……なんだったの?」
「ん。仕事」
私の目も見れずにぶっきらぼうに答えるもんだから、なんとなく分かってしまった。
きっと私に聞かれたら都合の悪いメールだ。
現実に引き戻された気がして、すっと頭が冷静になった。
「私、そろそろ起きなくちゃ」
彼の身体に手の平を当てて押し返すと、彼はああ、と短く答えて身体を起こした。
「朝飯、作ってくる」
そう言って服に袖を通した彼は、部屋を出て台所の方へと向かった。
彼が後ろ姿であることを確認して、私はこっそりと彼の携帯電話を手に取った。
サイドボタンを押すと、先程読んでいたメール画面が開きっぱなしのまま表示される。
『おはよう。
昨日は春香とお義母さんと買い物へ。
ばあばにたくさんおもちゃを買ってもらって、春香はご満悦。
さっそくおNEWの三輪車を公園で乗りました。
必死の形相で運転。可愛いでしょ?
里香』
本文の下には、写真が添付してある。
ピンク色のフリルのついたスカートを履いたまだ小さな女の子が、真剣に三輪車にまたがっている写真。
ああ……
私はそっと携帯電話を置いた。
少し遠くで朝ごはんを作っている彼の後ろ姿を見つめる。
「ん。仕事」
私の目も見れずにぶっきらぼうに答えるもんだから、なんとなく分かってしまった。
きっと私に聞かれたら都合の悪いメールだ。
現実に引き戻された気がして、すっと頭が冷静になった。
「私、そろそろ起きなくちゃ」
彼の身体に手の平を当てて押し返すと、彼はああ、と短く答えて身体を起こした。
「朝飯、作ってくる」
そう言って服に袖を通した彼は、部屋を出て台所の方へと向かった。
彼が後ろ姿であることを確認して、私はこっそりと彼の携帯電話を手に取った。
サイドボタンを押すと、先程読んでいたメール画面が開きっぱなしのまま表示される。
『おはよう。
昨日は春香とお義母さんと買い物へ。
ばあばにたくさんおもちゃを買ってもらって、春香はご満悦。
さっそくおNEWの三輪車を公園で乗りました。
必死の形相で運転。可愛いでしょ?
里香』
本文の下には、写真が添付してある。
ピンク色のフリルのついたスカートを履いたまだ小さな女の子が、真剣に三輪車にまたがっている写真。
ああ……
私はそっと携帯電話を置いた。
少し遠くで朝ごはんを作っている彼の後ろ姿を見つめる。



