2・5次元の彼女

『仕方ないから景斗の英語力で許してあげるよ』
イリーナは話題を元に戻すと、ゲームの中のキャラクターを器用に操って、『お願いします』のモーションを取った。

言葉だけみればとても人にものを頼む態度とは思えない。しかし、ゲーム画面の中で可愛い女の子のキャラクターがおねだりする姿は、怒る気力を萎えさせた。

『……どうすればいい?』
仕方なく景斗は了承すると、イリーナは万歳をしながら画面上を走り回る。

お調子者で憎めない、年下の男の子。
自分とは間逆の性質を持つイリーナが、不思議であり可愛らしくもあった。