2・5次元の彼女

「へぇぇぇ~」
案の定、岡崎は興味深々な様子だ。
「どんな子? 俺の知ってる子?」
「いや、全く知らない子」
「……もしかして、ゲームの中の子だなんて言わないよな」
岡崎が苦笑いしながら言った。

「違うよ」
景斗は嘘をついた。
肯定したら、また呆れられかねない。

「ふーん」
岡崎は少しつまらなそうな顔をした。
からかうネタを失ってがっかりしているのか。

「で、その子とはうまくいってるの?」
「いや、最近振られた」
「うそ、マジで!?」

なんだか嬉しそうにする岡崎に、ちょっとムッとしながら睨みつける。
岡崎は「ああ、ごめんごめん」なんて軽く言いながら、手に持った箸をちょいちょいと振った。
こいつは本当にデリカシーがない。

「じゃあさ、今夜飲むか」
岡崎が味噌汁のお椀を傾けながら呟いた。

ひょっとして、気を使っているのだろうか。
慰めようとか思っている?