今日の日替わりは秋刀魚の塩焼きだった。
ろくに自炊もしない一人暮らしの男には心温まるメニューだ。
「ていうか、目の下のクマ酷いけど、寝不足?」
秋刀魚をつつきながら、岡崎が景斗の顔を見た。
「ああ、うん。ちょっと」
言葉を濁す景斗に、岡崎は呆れた声を上げる。
「どうせまた夜遅くまでゲームしてたんだろ?」
岡崎にはゲームの趣味を打ち明けていた。
というより、無理やり喋らされたという方が正しいか。
知っているのは社内で彼くらいだ。
口止めしたせいもあり、一応、他の社員には隠し通してくれている。
「まぁ、いろいろあってね」
いつも他人のことを面白がっている岡崎だが、今日は珍しく苦言を呈した。
「お前もそろそろゲーム卒業して、現実を見ないとな」
突然どうしたのだろうと、景斗は目を丸くする。
岡崎は白飯を口に含みながら、くぐもった声で言った。
「お前さあ、彼女とか作らないの?」
突然振られた話題に、思わずむせそうになる。
こういった話は普段しないのだけれど。今日はいったいどうしたのだろうか。
「まぁ、いまのところは、いらない」
面倒な詮索を避けるために、とりあえずの答えを返す。
「この歳でいらないとか、有り得なくね?
ひょっとして、女に興味ないとか、そういうやつ?」
あらぬ方向へ話が飛躍して焦る。
同性愛者だなんて思われても困る。景斗は慌てて否定した。
「いや、そういうんじゃなくて……」
躊躇いながら、呟いた。
「好きな人は、いる」
ろくに自炊もしない一人暮らしの男には心温まるメニューだ。
「ていうか、目の下のクマ酷いけど、寝不足?」
秋刀魚をつつきながら、岡崎が景斗の顔を見た。
「ああ、うん。ちょっと」
言葉を濁す景斗に、岡崎は呆れた声を上げる。
「どうせまた夜遅くまでゲームしてたんだろ?」
岡崎にはゲームの趣味を打ち明けていた。
というより、無理やり喋らされたという方が正しいか。
知っているのは社内で彼くらいだ。
口止めしたせいもあり、一応、他の社員には隠し通してくれている。
「まぁ、いろいろあってね」
いつも他人のことを面白がっている岡崎だが、今日は珍しく苦言を呈した。
「お前もそろそろゲーム卒業して、現実を見ないとな」
突然どうしたのだろうと、景斗は目を丸くする。
岡崎は白飯を口に含みながら、くぐもった声で言った。
「お前さあ、彼女とか作らないの?」
突然振られた話題に、思わずむせそうになる。
こういった話は普段しないのだけれど。今日はいったいどうしたのだろうか。
「まぁ、いまのところは、いらない」
面倒な詮索を避けるために、とりあえずの答えを返す。
「この歳でいらないとか、有り得なくね?
ひょっとして、女に興味ないとか、そういうやつ?」
あらぬ方向へ話が飛躍して焦る。
同性愛者だなんて思われても困る。景斗は慌てて否定した。
「いや、そういうんじゃなくて……」
躊躇いながら、呟いた。
「好きな人は、いる」



