君とカフェで会えたら

 すると・・そこに麻友が来た。
「おはようございます!ごっごめんなさい!少し遅れて」
麻友はこの前買った黄色いワンピースを着ていて緊張気味だったけど、今日の麻友はいつも以上に物凄く可愛いく見えた。
その麻友を見た瞬間ヒロ先輩は何も言えず顔を真っ赤にしたまま硬直していたように見えた。

「麻友!おはよう」
「可鈴おはよう!」麻友は私の顔を見るとホッとしたような表情になったので私自身もホッとした。
すると湊先輩が笑顔で言った。
「おはよう三咲さん、時間ピッタリだよ」
「本当ですか・・よかったぁ~湊先輩、岡田先輩、今日は宜しくお願いします!」
「ふふっ宜しく!」と笑顔で答える湊先輩・・と私は肝心のヒロ先輩に目を向ける。

ヒロ先輩は緊張してなのか、麻友に見惚れて自分を見失っているのか、きっと両方なのかもしれないけど何も言えない様子だった。
それを見かねた湊先輩はすかさずヒロ先輩の背中を叩いて言った。
「ほらヒロ!お前が誘ったんだからちゃんと仕切れ!」
ヒロ先輩は湊先輩の言葉でようやく我に返ったらしく、「おっおう!」と返事をすると麻友の前に行った。
「三咲・・今日はあの・・よ、宜しくな!」ヒロ先輩は顔を真っ赤にしながらも麻友を見た。
麻友も恥ずかしい気持ちを抑えてヒロ先輩の目を見ながら言った。
「こっこちらこそ!」
「あっその・・今日の恰好可愛いな!」
「本当ですか?」 「おう!」

ぎこちないけれど甘酸っぱい雰囲気が2人を包んでいるみたいで2人を見てると嬉しくて自然と顔がニヤけてしまう・・。
「よし!じゃあ映画館に行こうぜ!観る物は三咲ともう一人の・・え~っと」
「はっはい!安里です!」と私が慌てて答える。
「あっ悪い・・俺名前覚えるのが苦手で・・その~観る物は三咲と安里が決めていいから。」

その時、ヒロ先輩の後ろから「ぷっ!」と噴出した声が聞こえた。
「なっなんだよ健吾!」噴出したのは湊先輩だった。
「いや~ごめん・・でもヒロ、テンパりすぎでしょ!」
「うるせーなっんな事言ったってしょうがねーだろ!」
「あははっダメだ面白すぎる!」
「なんだよそれ!」 2人のやり取りに思わず麻友と顔を見合わせて笑ってしまった。
(湊先輩のお蔭でなんだか・・全体の緊張した空気が解けた気がした。)