君とカフェで会えたら

 確かに・・・あれからバイトで先輩と会っても目を合わせなれなかった。

先輩は私のそんな様子に少し気付いてはいたけど先輩から故意に話しかけて来ることは無かった。

先輩に嫌われたかもしれない・・そう思うとまた勝手に涙が流れてくる

「今は、挨拶を返すので精一杯・・・先輩の顔真っ直ぐ見られないよ・・」

「可鈴・・・」

「私、いつになったら先輩の事好きじゃなくなるのかな?」
そうつぶやいた時、隣に居た麻友がこう言った「可鈴、失恋ってさ恋を失うって書くじゃない?」
「うん。」
「でも先輩に彼女が居ても可鈴の気持ちが変わる訳じゃないでしょ?」
「うん確かにそう・・だね」
「と、言う事は可鈴の恋は失われた訳じゃないと思うんだよね。」
「うん・・ん?」
「だからまだ可鈴は『失恋』してないんだよ!だからここで諦めたらダメだよ!」
麻友のその情熱に私は返す言葉が見つからなかった。

麻友は心配そうに私を見つめて言った。
「・・・ゴメン私ちょっと力入りすぎたかも。これは可鈴の問題なのにね・・」
「そんな事ない・・ありがとう」

「ゆっくりで・・いいんだからね?何日、何ヶ月、何年経っても私は可鈴の事見捨てたりしないから!」
「麻友・・もうっそんな事言ったらまた泣いちゃうじゃん」
「可鈴ったら可愛いぃ~」
「麻友の方が何倍も可愛いよ!」
「え~?そんな事ないよ、可鈴のが可愛いって!」
そこまで言うと2人で吹き出して笑った。

こんなに気持ちが通じ合う親友なんて後にも先にも麻友だけだ。
そう思った時、麻友が言った
「何かウチらキモイね」
「うん・・でも本音なんだからしょうがないじゃん?」
「確かに・・・」と麻友が言うとまた可笑しくて2人で笑った。