美乃莉ちゃん達は函南君を“氷の王子”なんて言うけど。 “俺は見てたよ” “感動したから” “踊れよ” 「………………か…函南、君。」 「…………遅……。」 無駄に息を切らした、私の目の前には、 下駄箱にもたれかかった函南君がいて。 一言そう呟いて、腕を組みながら目を細めて睨んでいるくせに。 帰らないで待っててくれた。 ほら、君はこんなにも優しい。