君に捧げる花束を



教室に入った瞬間、空気が変わった。





正確に言うと、それまで普通だった会話が清花によって逸れた。






しん、と静まり返った教室。






それまで少しずつ離れていたクラスメイトのあからさまな遠巻きの態度。






こちらを見て、誰も何も言わない。





軽蔑。





疑い。






敬遠。








どの視線が最初に向けられたのか、わからない。







認識する前に、清花は教室を飛び出していった。