雨恋~雨のちキミ~

「あたし………入りますね」


自宅を指差しヘラッと笑うと


「あー、そっか。んじゃ俺らも帰るわ。千賀ちゃん、お疲れー」


「また連絡するな」


2人共笑顔で手を振り、あたしの家の前から離れていった


「ただいまー」


玄関の鍵を開け中に入る

するとリビングから顔を覗かせたお兄ちゃんが

ニヤニヤした顔でこちらを見ていた


見てたんか…


「なぁ、さっきの誰?1人はこの前の奴やんな」


この前の奴って、昨日会ったばっかりやし…


「覗き魔」


「なっ!いきなり何やねん」


「人のこといちいち監視すんの止めてや」


「ここに居ったら外から声が聞こえたから、何かと思って見ただけやん」


「はいはい」


…ん?

鷹野先輩って誰かに似てると思ったけど

完全にお兄ちゃんやん!


どうりで苦手なわけだ


「おーい!無視かー?」


聞こえないフリをしてそのまま2階へ上がる


「ちょー、千賀子ー!」


階下から聞こえてくる構ってほしそうな声を無視し

自分の部屋に入って鞄をローテーブルに置き、ベッドにダイブした


あ…

手ぇ洗うん忘れてた…


それでも起き上がる気力もなく

そのまま眠りに落ちていた