ただしゃべるくらいならいい。
でも凉くんは
昼休みのたびに
あたしのクラスに来て
友達といるあたしの隣で
一緒に弁当を食べ
そのままたまに
膝の上に乗っけられることがある。
そんな時はみんなの視線が、痛い。
あたしも恥ずかしいし
目立ちたくないから
嫌なんだけど………
だから昼休み、
友達としゃべりたい時間は捨てた。
一緒にごはんを食べてた友達も
いつの間にか
一緒に食べるようになった凉くんに
少し戸惑ってるみたいだし、
あの痛い視線に
巻き込みたくなかった。
お弁当はすぐに食べて
図書室で勉強するのが
いつもの日課になった。
そこに凉くんもついてくる。
…まぁ教室みたいに
みんな見てるわけでもないし、
図書室にいる限り
勉強に集中するから色々と好都合。
なーんて考えてたら
いつの間にやら
教室の中の掃除も終わったらしい。
「「お疲れ様でしたー!!」
あたしは荷物をまとめて図書室へ向かう。
凉くんの隣に荷物をおろし、
黙々と勉強。
