「ねえサナちゃん…そのラブレターって……「で!どうやって出会ったの?
そんな人!!いつ頃から付き合って…ってさっき聞いたね…
噂だとスッゴいイケメンなんでしょ?
いいな~」
私の話はスルーなのね…
なんか、さっきの美咲と同じ感じだ。
「出会いっていうか…美咲の彼氏の紹介で…」
「え、美咲ちゃんの彼氏さんってあの人だよね!?
カテキョ?やってた人!!」
なんかさっきとキャラ違う…。
「そそ。
それで…………別に普通にかっこいいけど…
わ、私の彼氏だから!!
それに、サナちゃん彼氏いたでしょ?
えっと…確か……」
「おい。サナ。」
あれ?聞き覚えのあるようなないような…
「あ、湊くん!」
その名前に後ろを振り向くと、
声の主は中学時代の同級生でサナちゃんの彼氏の秋田湊(アキタソウ)くんだったらしい。
「あ、秋田くんもここだったんだ!」
そうだよ~しかも!私と同じクラスなんだよ~
なんて言っているサナちゃんはとりあえず放置
「ああ。親戚がこの学校なんだよ。
それよりサナ。
お前、コーヒー買いに行かせただけでどんだけ時間かかってんだよ
鈍臭えな。」
といかにも面倒くさそうに言ってる秋田くんを見て、大貴先輩は実は優しいのでは…
と思ってたことはこの2人には秘密だ。
「あー!そーだった!!
じゃーね、茉莉ちゃん!」
てか、サナちゃんってまだ秋田くんのパシりしてんだ…