白い彼女


ガラッ
    

「失礼します、隼人様。」



「っ………あぁ、もう出来ている」



「はい、それではお渡ししておきます。」



危なかった、急いで帰ってきて正解だった。大丈夫、ばれていない



「隼人様、足から血が出ていますよ。どうして、そのような傷を?」



「!!…………何でもない。早く持っていけ」



「………はい、分かりました。それでは」



葛城は納得していない様な顔で、部屋を出ていった




危なかった。抜け出した事がばれる所だった
 

葛城に見つかると、アイツに報告されて、また自由な時間が減る事になる
 

それは絶対に嫌だ




窓に目をやると、遠くに森の中のひときわ大きな木が見えた



あの木の下には白いベンチがあって………



あの白い人が………