ー君が、月をみて泣いてると思ってね。


「!?」


ーなんでって思ってるでしょ。声、震えてるよ。泣いてるんでしょ。


「な、泣いてなんか…」


ーいいや、泣いてるね。どもってるのがその証拠。


「…あはは。なんでもお見通しだね。」


ー当たり前じゃん。彼氏だもん…。


「っ!」


ー明日…


「え?」


ー明日、そっちに行くから。お昼位につく予定。明後日から連休だから。泊まり行く。部屋片付けといてね。


う、そ。


「…うん。恋の好きなケーキ買って待ってる」


ーん。そうして。じゃあ切るから。


「…うん。」


ホントは切りたくない。だけど、迷惑かけて、飽きられたくないから。



ー…好きだよ。美月。


ーブツッツーツー



「恋…」