一人きりの夜私は思う。【短編】




ー♪~♪~♪~


「電話…こんな時間にいったい誰…?」


こんな時間にかけてくるといえば、バイト先の先輩か後輩か店長ぐらいだ。


ディスプレイに表示されているのは、

______
二階堂 恋
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

の文字。


「っっ!」


こんな時間になんのようだろう。

彼が電話をかけてくるときはいつも、必要最低限のことで、世間話とからはまずない。

心配になり、泣いていることを忘れ、思わず通話のボタンを押してしまった。


「もしもし!?どうしたの?なんかあった?」


ー電話にでるなり第一声がそれって。


彼は苦笑いをこぼした。

電話で顔はみれないが、彼のことだ。そうにちがいないだろう。


「だって、電話なんてよっぽどの事がない限り滅多に使わないじゃない。」


ーやだなぁ。使うよ。人をアナログ人間みたいに言わないでよね。


棘のある言い方。彼を思いだし、忘れていた涙が再び流れる。

震える声をおさえ、なるべく普通の声で相手に聞く。


「あはは。ごめんごめん。それで?どうしたの?」