一人きりの夜私は思う。【短編】




「はっ!」


私ははっとなって起き上がった。

どうやら、テレビを見ながら寝てしまっていたみたいだ。


「…外暗い。」


開けっ放しのカーテンから見える外は暗く、時間が気になり時計を見ると、11:00だった。


「…寝すぎた」


私はベランダへの窓を開け、外へ出た。

何故か無性に月を見たくなったのだ。


月を見ると、恋を思い出す。

彼は今どうしてるだろうか。

勉強を頑張っているだろうか。

それとも…


「やめた。こんなこと考えてても仕方ないもんね。ああ。一人になるといつもよりも口数が多くなる。やになっちゃう。」


一人は嫌いだ。


「遠距離恋愛なんてしなければよかった。恋なんて好きにならなければよかった。そうすれば…こんなに苦しい思いをしなくてすむのに。」


いっそのこと嫌いになりたい…。


こんな辛い思いしたくない…。



「っ…!」


やだ…なんで、涙なんか…。


止めなきゃと言う思いとは裏腹に、涙は止まるどころか、ポロポロとどんどん流れてくる。