こうして俺のもう1人の人格である真咲と出会ってしまった。 「……くそっ!…」 ダンっ!ーー! 俺が壁に思いっきり殴った音が廊下で響いている。 『俺が生まれたのは…莉奈のお陰だ』 当時言われたその言葉を俺は昨日の事のように覚えている。 俺は……どうしたらいいんだ? 俺は今進む道が分からない。 ……まだ "俺たち" に気づかないのか?