東堂くんは喋らない。






「ま、山本と香弥みたいなパターンもあるから、一概には言えないけどさ」



クルクル自分の髪の毛を弄びながら言う柑奈。



「男女の友情なんて、どっちかが下心持った時点でもう無理でしょ」



「し、下心…」



「そう、下心」




私はゴクリ、と唾を飲み込んだ。




「どっちつかずなんて選択が一番よくない。
考えて、答え出してあげないと。
あんたも東堂も一生、前に進めないからね」