東堂くんは喋らない。






「えぇっ本当!?やった~!」




ガバッと顔をあげた松原の瞳が、キラキラ輝いている。




それを見た瞬間、さっきまでの面倒くさいとか、教えるタイプじゃないとか、そういうの全部吹き飛んで




…なんか、すごいな。コイツって。




「じゃぁじゃぁ、さっそく今日の放課後とか、お願いできるっ?」



「……わかった」




そんなこんなで、今日の放課後4時、図書室にて勉強会。



なんて話にまとまったわけだけど。










「……何でお前までいるんだよ」




「いや、松原に東堂に数学教えてもらうって聞いてさ!
俺も数学赤点だったんだよ~、でもこれで助かった!よかったよかった♪」




約束通り図書室に向かった俺を待っていたのは、松原と、なぜかその隣に座る山本の姿だった。