「ぶっブス!?」



自分がそんなによく出来た顔のつくりでないことは知ってるけど、さすがに面と向かって“ブス”と言われたのは初めてで。



衝撃を受けている私の横を、東堂くんは何事もなかったかのようにシラーッと通り過ぎていった。



ていうか




「自分と同じだと思ってるってどういう意味…」




少しして振り向いた時には、もう彼の姿はない。




あぁ…もう!



東堂一哉。




かなりのくせ者。