東堂くんは喋らない。





グイッと力強く引かれた腕と共に、顔をあげると




「…危な…」




険しい顔した東堂くんがすぐ傍にいた。



急に近づいたその距離に、ドキン、と心臓が揺れる。



…って。




「大じょ「わー!大丈夫!全然大丈夫!」




ど、ど、ドキンって何よ!?



思わず東堂くんの腕を振り払うと、東堂くんがムッと眉をしかめた。




「……なんか感じ悪」



「…えっ!?あ、ご、ごめん…ってか…あれ!?柑奈と山本は!?」




ふ、と我に返ると、柑奈と山本の姿がいつの間にかないことに気が付いた。




まさか…はぐれた!?




その時、巾着の中でブー、とスマホが震えたのが分かった。



急いで取り出して見ると、ラインが。差出人は山本。





【こっちは峰岸と一緒だからご心配なく!
東堂とせいぜい、一夏の淡い思い出☆つくっちゃえYO☆by超友達想いのオレ】




山本…



うざ!!