東堂くんは喋らない。





「暑いねー、ハチ」


「…ワン」




激しく照りつける太陽に、私もハチも早くもノックアウト。


きょうは早く切り上げて早く帰ろう。





そう決めて、いつもとは違うコースに切り替える。




でも、歩き出してほんの5分ほどたった時だった。




ゴロゴロゴロ…




…なんだか雲行きがあやしい。



気づいたら真っ黒な雲が頭上にたくさん。

…雷まで鳴ってるし。



さっきまであんなに晴れてたのにー!






「ハチ!帰ろう!」





と、クルリと踵を返した時にはもう遅く。





大粒の雨が激しく振りつけてきた。






…豪雨は6時からじゃなかったのお母さ〜ん!!