東堂くんは喋らない。







何もできないまま二日が過ぎた。



相変わらず私はクーラーのきいた部屋でアイスを食べて、ソファでゴロゴロして、…スマホと睨めっこしている。




東堂くんのラインはゲットしている。


今じゃ、クラスラインにも参加してるし(ほぼ発言はしないけど)。



でも、実は個人的にラインしたことって、まだ一回もないんだよなぁ。


最近は時間帯が違うのか、ハチの散歩中にも全然会わないし。




どうしたものか…。



うーん、とない頭を悩ませているとお母さんがリビングにやってきた。




「香弥~、ハチの散歩行ってきちゃってくれる?」



「えー?でもまだ3時だよ。もうちょっと涼しくなってから行ってるじゃん、いつも」



「でも今日は6時くらいから豪雨になるらしいから。ね、早めに」



「豪雨~?」




窓の外に目をうつすけど、太陽ギラギラ。豪雨がやって来る気配すらない。


でも、夏の天気が変わりやすいのも本当で。




「わかった、行ってくる」




私は一旦悩むのを中止して、お気に入りのサンダルを履くと外に出た。