「つまんないの!もうおしまいかよ」 琉鬼はつまらなそうに唇をつき出した。 そんな琉鬼をほおって鬼羅は千代のいる木の上にひらりと登った。 「鬼羅!大丈夫?」 「ああ、千代も平気だったか?」 「ええ、私は・・・」 鬼羅が側に来たことでようやくほっとした千代。 今にも泣きだしそうに目を潤ませる。 そんな千代を見て鬼羅は微笑千代の頭を撫でた。 鬼羅の笑顔。 琉鬼はそれを覗き見、嬉しそうに笑った。 「よかった・・・本当に・・・」