「鬼羅です・・・」 その答えに迷いはなかった。 本当なら、今すぐに会いに行きたい。 この場所もこの位置も全部捨ててしまいたい。 でも、それができないのは。 それを鬼羅は望んでいないような気がするから。 「なら、それがこたえだなっ」 考えれば考えるほど心に鉛を抱えているように重い。 こんなこと、今までなかった。 鬼羅に出会ってから。 こんなにも、考えて、考えて、苦しくて、苦しくて。 「ちよ」 天が囁く。 「きらくにいけ」 それは優しく。 語りかけるように。