「きら・・・生きて・・・あなたは・・・生きて・・・」
「千代・・・、千代のいないこの世など生きていても仕方がない・・・・逝くな・・・」
千代が伸ばしたその手を取り強く握る。
千代の手に力はなく、その命の灯も消えかかっていた。
矢に塗られた毒が千代の命を確実に奪っていく。
「鬼羅に・・・であえて・・・幸せ・・・でした・・・」
「千代!千代!・・・逝くな!・・・・千代!!!」
フッと閉じられた瞳。
手を放せば力なく落ちるその手。
「ちぃちゃん・・・」
琉鬼もポロポロと涙を流し絶望に打ちひしがれた。
「許さぬ・・・」
憎しみの炎が燃え盛る。
愛しき者を失った悲しみが、鬼羅の心に悪魔の灯をともした。


