「あ・・・あ・・・・」 声にならない声。 反らしたい現実。 なぜここにいるのだと。 意識のなかったはずの彼女が・・・。 「千代・・・」 ようやく絞り出した声は、酷く掠れていた。 鬼羅を庇うように飛び出してきた千代が一身に矢を受け鬼羅の腕に抱かれている。 その状況に、鬼羅はついていけなかった。 「ちぃちゃん!ちぃちゃん、なんで!!!」 琉鬼の泣き叫ぶ声。 千代が小屋から出てきたことに琉鬼すら気づいていなかった。 だからこそ悔やまれる。 どうして、止めることができなかったのか。