なにがいけなかったんだろう。 千代と出会ってしまったからか。 鬼として、この世に生をなしてしまったからか。 鬼でなければ、この今はかわっていただろうか。 千代が、姫でなければ、この今はかわっていただろうか。 「後悔は、していない」 これでよかったのだと。 千代に出会えた。 愛しいと思う人に。 だれよりも幸せにと願う人ができたのだ。 希望も何も見いだせなかったこの世で出会えた唯一の光・・・。 その光を護るための命なら惜しくなどないと―――――。 そう思えるのだから・・・。