鬼姫伝説 Ⅰ




「鬼羅、馬鹿なこと言うな!そんなの信用できるわけないだろ!」

「俺には、千代を救えない・・・。この命に代えて救えるのなら・・・」

「だからって、鬼羅が死んでどうすんだよ!そんなの、ちぃちゃんが望んでると思うのか!」





琉鬼の悲痛な声は、鬼羅に届かない。
鬼羅の覚悟は固く揺るがなかった。

千代を救いたい。




例え、我が命落としたとしても。





「それでも、俺は・・・」

「鬼羅・・・」



琉鬼は声を震わせる。
そこまでの想い。

自分の声が届かないことを知った。





「要求をのもう。必ず、千代を救うと誓え。琉鬼がそれを見届ける」

「いいだろう」