鬼姫伝説 Ⅰ




「この者こそが、呪術師である。貴様の命と交換に、救ってやってもいい」

「なに?」

「命と交換って!ふざけんなよ!」



鬼羅に変わり琉鬼が怒鳴りつけるが、時光は平然と笑っている。





「・・・鬼羅?おい、しっかりしろよ!あいつの言う事なんか聞くな!」





黙ったままの鬼羅に不安がよぎり琉鬼が鬼羅に駆け寄る。
鬼羅の瞳は揺れていた。





「さあ、どうする。救うか見捨てるか、決めよ!」

「聞くな!」

「・・・必ず、呪いを解くと約束するか」




琉鬼を振り切り鬼羅がそう叫んだ。
時光はにやりと口の端を上げる。




「ああ、約束しよう」





時光は歓喜に声が震えるのを抑えられなかった。