ついに時光の軍勢は鬼羅たちのもとまでやってきた。
向き合う双方。



「時光はどこだ!」




鬼羅が叫ぶ。
一刻も早くと願うのは、呪いの事。




「時光!貴様!千代に呪いを施すなど、どういうつもりだ!」




姿を現さない時光に鬼羅は苛立ち怒鳴る。





「我が手にできぬのなら、どうなろうとかまわぬわ!」

「貴様ぁ!!!」





ギリギリと拳を握りしめる。
どうして。




「その呪いがあれば、もう千代は貴様とは結ばれることはない!好きと思う感情がその身を滅ぼすことになるのだ!」

「なんだと・・・!?」

「その身だけではない、周りの者さえ不幸にする・・・。何という悲劇だろうなぁ」




高笑いを決める時光にいら立ちが隠せない。