「千代!おい!千代!!!」 鬼羅が必死に呼びかけるが返事はない。 ぐったりと瞳を閉じ苦しそうに歪められた表情のまま。 「・・・なぁ、鬼羅。千代ちゃんの胸元・・・」 琉鬼の声に、ハッとし暴れたせいで着崩れた胸元を見る。 鎖骨より少し下あたりに痣のようなものを見つけた。 痣・・・、なにか鈴のような模様に見えるその痣はいつからあった物だろう? 「なんだ・・・これは」 「呪い・・・」 「呪い?」 琉鬼の呟きに眉を寄せ琉鬼を見る。 琉鬼は戸惑うように目線を泳がせた。 「でも、まさか・・・」