千代たちは鬼羅の小屋に集まっていた。




「琉鬼も、本当にありがとう」

「別に、楽しかったしいいよ」





ヘラヘラと笑う琉鬼。
琉鬼は足をほおりだしべたっと座る。




「でもさぁ。あいつほんとちぃちゃんの事本気なんだな」

「・・・そうなんでしょうか」

「じゃなきゃ、わざわざ自ら迎えになんて来ないでしょ」




琉鬼の言葉にズーンと沈む。
たった一度しか会った事のない時光に、そんな風に思われても困るだけだった。




「ちぃちゃんには、鬼羅がいるのになぁ」

「えっ」




琉鬼の一言に今度は顔を赤く染めた。