いつの日にか



「………違うよ。…拓人ならいいと……思ったもん………」

拓人はじっと私を見つめて、もう一度額にキスを落とした。

「これ以上は、だーめ」

少し悲しい。

なんて、こんなこと言えないけど…。

私は拓人の腕を思いっきり引っ張り、引き寄せた。

そして、頬にキスをした。

拓人は驚いて目を見開いていた。

「…………お返し」

テーマパークでもらったハートの風船が、そよ風にゆらゆらと揺れた。