いつの日にか

拓人side


そんな顔をされると、なぜか無性に抱きしめたくなる。

叶恋の頭を抱き寄せた。

「……?」

彼女は戸惑った声を出した。

僕の腕の中で、彼女はもぞもぞと動く。

「た、拓人?」

離してやると、叶恋の頬は真っ赤だった。

彼女は両手で自分の頬を隠すように包んだ。

「…え、えと…その…」

戸惑っているようだ。

その姿に、思わず笑ってしまった。