いつの日にか



ピンク色のウサギの着ぐるみからハートのバルーンをもらった。

私はそれを持ってテーマパークを堪能した。

初めて絶叫マシンに泣きそうになったのを拓人に慰められたり、お揃いのブレスレットを買ったりした。

他にもピザを食べたり、ジュースを分け合ったり、ピエロに抱きついたり、私も拓人もとても楽しんだ。

気がつくとあたりは暗くなり始め、テーマパークも閉園30分前の放送がかかってしまった。

私の我儘で最後に観覧車に乗ることになった。

「すごい!高いねー!」

また、はしゃぎ過ぎてしまったのか、拓人にクスクスと笑われる。

今日はいろいろなことがあり、楽しかったが、さすがに疲れてしまい、少し眠い。

私は外の景色を眺めながら、黙ることにした。

街灯がとても綺麗。

今日は、本当に、楽しかった……。

急に眠気に襲われて、つい瞼を閉じてしまう。

だめだめ、まだ死にたくないのに、そう思うのに……。

息が出来ない苦しさが私を恐怖へ突き落とす。

「……ッ!……れん!」

拓人の声が聞こえる。

「叶恋ッ!」

はっと我に返り、大きく息を吸う。

私は目を開けるとすぐ近くに拓人の顔があった。

「…拓人…」