それにしても接吻したということは山崎は桐谷が女であることを知っていた。 じゃあなぜ俺に報告しなかったんだ。 接吻するくらいだからその思いは今に始まったわけではないだろう。 まさか山崎は本当に……まさかな。 「俺は小さいな。近藤さんのためと演じてきた鬼の顔もなくなってきているのかもしれねぇ。それもこれもお前のせいだからな」 手中で眠る愛おしい少女に向けて呟いた。 障子の開く音がして、見ると山崎が立っていた。