偶然にも朝餉の時間だったため、土方がいないことが幸いだ。



こんな姿見られたくない。



「久しぶりに泣いちゃおうかな」



そう呟くも涙は出なかった。



誰もいない部屋の片隅で、何度もため息を吐いた。



「何かあったのか」



頭上から声が聞こえ、頭を上げると、山崎がいた。