ピチュピチュピ…
サアァァ…


「…んぅ…?」


目が覚めたときには、森の中にいた。辺りには、背の高い木、風があちこちから吹き抜け、気持ちがよかった。
このままずっと寝ていたいような…。
そう思いながら、俺は寝返りをうってみた。


ズシッ


「…ん?」


胸の辺りが、何故か重い。
何故だろう?そう思い胸の方に目を向けた。


「なんじゃこりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


胸がある!しかも、Dカップくらいありそうな胸。まさかと思い、立ち上がり、50メートルほど離れたところにあった川へダッシュ。川につくなり、膝まずき、自分の顔をみやった。


「ま、まじかよ…女になっとるやないかい!」


そう、俺は男としてではなく、女として、この世界に転生されたらしい。…にしても…


「…美人すぎるだろ…。」


黒く癖のないストレートなロングヘア、瞳は、鮮やかなコバルトブルー、体型もみんなが理想とするような体型。まさに、絶世の美女である。


「なんで女なんだよ。おい神!聞こえるなら返事しやがれ!」


俺は、天に向かって叫んだ。